アニメスタイルイベントリポート(中村豊さん中心):破
引き続きイベントリポートです。
前回の記事はこちら↓
http://maruura.exblog.jp/6195996/
中村豊さんMAD
http://www.youtube.com/watch?v=_g3UVuJ7GpY
先日しらじらしく登場していた「キレートレモン」は、イベント当日お酒が飲めないらしい中村豊さんが持って舞台に上がっていたのと同種の飲み物です。いわば公式ドリンク!
■ 安藤監督と中村さんの出会いは『カウボーイビバップ』?
『ビバップ』の前に『メダロット』という作品があり、中村さんが安藤さんと共通の知り合いである制作さんに、よかったら参加させていただきたいんですが、と聞いてもらったところ「いいよ!」となって出会ったそうです。
中村さんは安藤監督の『新破裏拳ポリマー』などがすごく好きだったのでいっしょに仕事をしたかったようです。安藤監督は中村さんの上げた仕事を見て、「こんなに上手い人がいるんだーすごーい(なぜか棒読み)」と思ったそうです。
■ 『劇場版カウボーイビバップ』参加
このあたりから安藤監督の脚色が入っているので注意! その後『劇場版カウボーイビバップ』を制作することになり、今度『劇場版ビバップ』ってのがあるんだけど、やる? と安藤さんに中村さんからオファーが来たそうです。「ギャラも拘束にしときますよ」と告げる中村さん。「こっ拘束!? 30過ぎて初めての拘束!」と安藤さんはその条件に釣られ『劇場版ビバップ』に参加することに、その後安藤さんいわく中村さんに言われるがまま奴隷のように働きました、とのことでした。何度かちゃぶ台をひっくり返しそうになったけど、そのたびに「拘束」という言葉を思い出して、こらえたそうです。このあたりの安藤監督はノリにノっていて、身振り手振りをまじえて語られていました。
しかし、すべて中村さんの指示にしたがっていたかというと、中村さんいわく「自分の色出してたじゃないですか(苦笑)」とのことなので、そんなことはないらしいです。失礼な話ですが私にも、安藤さんはおとなしく指示にしたがうような人には見えませんでした(笑)。
■ 『ストレンヂア』の話
中村さんは本人いわく「まわりに人がいないと仕事しないタイプ」だそうです。『無皇』の制作初期は、コンテが最初の部分しか上がっていなくて、でも中村さんのところは上がっていたのですが、1日5束くらい(6~7センチの大きさを指でつくりながら)描いて、スタジオに誰もこないからいいやっと、ゴミ箱に捨ててしまうような状況だったそうです。
この後、中村さんは作画に時間がかかることをたびたびネタにされていました。よっぱらった南さんにも「中村豊!」って(クレジットに)名前が出ていると(話題になるから?)仕事しているように見えるけど、全然ですよ。と、絡まれていました。
安藤監督にも「おまえの1カットは○万円だからな~」と囁かれるしまつ。ギャラが拘束なので、1カットが平均値よりかなり高めに!
■ 『ストレンヂア』原撮映像が流れる!
このイベントのために急きょ編集されたという、色がついていたりいなかったり、レイアウトだったり線画だけだったりの貴重な映像が流されました。こういう映像がなぜ作られるのか? というと、作画もそうですが、音楽やSEを作るにも時間がかかり、それらの作業は並行して行われるので、音のタイミングやどんな音楽をつけるのかを見るために作られるそうです。南さん談。
安藤監督は音にもこだわったそうで、『ストレンジア』の主人公「名無し」は剣を抜かないことがキーになっているので、剣同士がぶつかり合う音は前半抑え目で、後半の盛り上がるべきところでドカンと来るそうです。
原撮映像は、ドンドコドンドコと太鼓の音をバックに、動画が入っていない原画をつないだものが流れます。橋の上のカットや、馬が出てくるカット、富岡さんが担当したムチ使いと戦うカットはすでに色が塗られています。前半は大体予告に入っているようなカットで、かなり見ごたえある仕上がりです。
しかし、後半になるにつれて、どんどん線画がラフになっていき、ものすごいアクションのように見えるものの、キャラ作画は全身タイツに目が2つという、『鋼』のグリードのようになっていて、もうニヤニヤが止まりませんでした。察しの通り、最後の方のすごいアクション作画が中村豊さんの仕事です。チャンバラものなのにキャラが飛び回っているのが印象的でした。
南さんいわく、カメラワークもついていない生の中村豊の仕事が観られるのは貴重! とのことでした。
■ この映像はDVDに収録される?
普通では観られない映像に場内のテンションが上がり、この映像はDVDに特典として収録されるのか? という質問が誰とはなく飛び出したのですが、残念ながらDVDには収録されないようでした。ここで中村さんが「これは本来あっちゃいけないものだから」という発言に場内納得。
しかし、バンダイの方には収録して欲しいというみんなの思いは伝わったと思います。
■ 松本憲生さんもいるよ!
この後、南さんから軽くパートの説明があり、クライマックスのアクションシーンはがっつり中村豊さんだそうです。『ストレンヂア』のラストのアクションは最初から中村豊さんありきで作ってある! と監督もやや誇張気味に語られていました。
この際チラッと松本憲生さんも参加していることが話題に上った時、アニメ様の目が光ったかと思うと「松本憲生さんはどれくらいやってるんですか?」というナイス質問が飛び出し、20数カットつまり1シークエンス担当しているとの証言が得られました。
つづく
注:嘘・大げさ・まぎらわしい、はこのブログの専売特許ですヽ(´ー`)ノ。修正箇所などあればコメントで。
by maruura
| 2007-09-21 22:28
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