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まるのうらがわ♪

竹熊健太郎x氷川竜介トークショー行ってきたよ。

竹熊健太郎x氷川竜介トークショー行ってきたよ。_a0004555_1717.jpg きのうはいろいろと、有益な情報をげっとすることが出来て大満足でした。竹熊健太郎さんは漫画家、氷川竜介さんは、本を書いている人というくらいの、かなりあいまいな知識だけで、乗り込んだのですが、氷川竜介さんって『OUT』という雑誌で『宇宙戦艦ヤマト』の特集をやった人だったんですね。えーっと分からない人に、あやうげな知識で軽く説明しておくと、このあいだちょっと書いた『ニュータイプ』や『アニメージュ』といったアニメ雑誌というのは、昔はありませんでした。『宇宙戦艦ヤマト』が放映された時?(放映前かもしれませんが)『OUT』という雑誌が、初めてアニメを特集したのです。氷川さんがおっしゃるには、雑誌を作っている段階では『ヤマト』はぜったいにヒットしないと思って、作っていたようです。そのころのオタクには(このころまだオタクという言葉はありませんが)自分たちがいいと思ったものは、ぜったいにヒットしないというジレンマのようなものがあったそうです。なので『ヤマト』はぜったい良い作品なので、応援しようという気持ちで特集を作られたそうです。思ったのですが、アニメって負のパワーで出来ているところが多いですね。
 今回のトークショーの簡単な内容を説明してみると(これは、私が行った日曜の分だけのレポートです。)、氷川さんがご自分で作ってきたDVDを使って、映像を見ながらお話を進めるという内容でした。DVDの内容は『鉄腕アトム(モノクロ)』から『SDガンダムフォース』までの、初期のテレビアニメから現代までを見ていく内容で、それぞれ、オープニングと本編から抜粋した1分~5分弱の映像でした。ちなみに氷川さんが編集してこられたDVDは、DVDレコーダーのRD-X4か41のどちらかをつかって制作されたようでした。すこし遠かったので、どちらか分かりませんでしたが、メニュー画面の右上に機種の名前が入っていました。どうでもいいことですね、すみません。氷川さんもアニオタ御用達のDVDレコーダーを使っているんだなぁー。と、思ったので。

 えっと、部屋に入ったところからはじめます。部屋に入ると、もう皆さん座っていて、1、2分早めに行ったのに、前の方の席は埋まっていました。と、いっても1つの机に2つの椅子があってそこに1人ずつ座っている感じでした。とりあえず自分の席を確保して、ふと隣をみると、おねえさんがなにやらメモを取っているので、しまった! 撮影は禁止だけどメモならOKなのか!? メモ帳をもってくれば良かったと、ちょっと後悔しましたが、アニオタ脳を持っている私にかかればメモなど無くても大丈夫だといい聞かせ、耳を象にしてお話を聞いてきました。ちょっとした講義のようでしたが、学校の授業はぜんぜん耳に入らないのに、こういう好きなことになるとどうしてすらすら脳に入ってくるのでしょうか? 人体は不思議ですね。
 とかなんとか思っていると、ものっそい写真を撮っているチェックのシャツの人がいました。ルール無用ですか? ほんとにねー、こんなことするから、世間様からアニオタが白い目で見られるのですよ。世界っていうのはルールがあってその中で遊ぶから面白いのであって、いくら自由度の高いネットゲームでもルールくらいあるでしょ! と、小1時間問い詰めようとしましたが、怖いのでやめておきました。「キー!」とかいってカッターナイフでさされても、しゃれになりませんしね。

手塚治虫とテレビアニメ編
 まずは『鉄腕アトム』からです。アトムは日本初のテレビアニメーションです。それまでは週1回テレビで30分のアニメを放送するなどありえないことでした、しかし、それを初めてやったのが手塚治虫さんです。手塚さんはアニメのクオリティを落としてでも、テレビでアニメをやることにこだわったそうです。噂ではアニメなんて1秒間に3コマでいいと、言ったとされていますが、本当のところはさだかではありません。アトム以前のテレビアニメーションといえるものは、アメリカで『フリントストーン』という作品があったらしいのですが、それは10分か15分の短編だったそうです。
 アトムの1話から3話までは、月岡貞夫さんというアニメーターの方が1人で原画を描いて、3話目で倒れたらしいとおっしゃられていました。このエピソードでも分かるとおり、実は手塚治虫さんは、今では神様のように扱われていますが、アニメ業界では評判がよろしくないようです。今のアニメ業界の低賃金・重労働のテレビアニメーションの基礎を作ったのが手塚治虫さんなのです。氷川さんも「良くも悪くもテレビアニメーションを始めたのは手塚治虫なんです」と、おっしゃられていました。テレビアニメーションが無ければ、今のアニメ大国日本も無かったかもしれませんし、アニメ業界の低賃金・重労働の基礎を作ったのも手塚治虫さんだということです。
 そして、場内ではアトムの映像が流されたのですが、これが意外によく動いていました。これには、お二人も驚かれていました。しかし、これはアトムの中でも、比較的よく動く回だと氷川さんは言い訳なさっていました(笑)。わたしもあれ? 意外によく動いているな。と、お二人と同じ感想をもちました。しかし、アトムが空を飛んでいるシーンや、アップになるシーンは、絵を使いまわしているそうです。何話かは忘れましたが、かなり早い段階で絵の使いまわしはされていたので、最初から使いまわしを考えて描かれていたのではないか、という話でした。

漫画からアニメへ編
 アトムに続いて『狼少年ケン』、『少年忍者 風のフジ丸』、『ジャングル大帝』と続きます(順序が多少前後しているかもしれませんが、ご了承ください)。『狼少年ケン』は東映動画の作品ですので、ジャングルの木の上を狼少年ケンがターザンのように渡るシーンなど、とても良く動いていました。次の『フジ丸』はお二人とも好きな作品で、氷川さんはオープニングを何回も見返したそうです。続く『ジャングル大帝』は、またしても手塚治虫さん原作のアニメです。なぜここまで漫画が原作の作品が多い(フジ丸も漫画が原作です)のかというと、原作に人気があることと、ストーリーのストックがある程度あるというメリットから、こんなに多くの作品が作られたのではないか、ということでした。
 『ジャングル大帝』は、国産アニメ初のカラー作品で、これはスポンサーが三菱電機の一社提供で、カラーテレビを売りたいからカラーの作品になったということでした。しかし、カラーというと先述した『フジ丸』のテストショット? プロモーション映像? (呼び方は忘れましたが、本格的に作り始める前にスポンサーなどに見せるように作る短い物)はカラーだったのですが、本放送ではモノクロだったそうです。今回『フジ丸』のオープニングはカラー版を見ることが出来ました。再びジャングル大帝の話に戻ると、お二人がいうには、この作品が国産初のフルアニメーションだということでした。この時はオープニングが流れたのですが、ものすごい数の鳥が羽ばたくシーンや、ワンショットで風景が切り替わっていくところなど、クオリティは非常に高く見ごたえがありました。

つるつるから劇画調へ編
 次は『佐武と市 捕物控(サブトイチ トリモノチョウ)』です。紹介された作品の順番は、大まかに放映年順に並んでいますが、分かりやすいように多少順序が入れ替えられていました。この作品はそれまでのアニメと違い大人をターゲットにした作品です。これは、それまでの忍者ものなどの少年向けのアニメと違って、時代劇や旅回りの舞台のような内容で、等身も少し大きめでリアルなテイストになっていました。さらにこの作品で画期的なこととして、トレスマシンという機械を使うようになったということがあります。では、トレスマシンで何が変わったのかというと、アニメーターが描いた鉛筆の荒々しいタッチを、そのまま画面に反映させることが出来るようになったということです。この方法は『巨人の星』でも採用されたので、巨人の星は途中から絵柄が変わったそうです。個人的には巨人の星というと、この荒々しいタッチの記憶がすぐに思い浮かびますが、実はあれは途中からだったんですね。アトムなどのつるんとした絵柄が、こういった荒々しいザラッとした質感の絵柄に変わった理由は、氷川さんいわく、アトムの頃はどんどん新しい道路などが作られていく時代だったので、わりとつるんとしたものや、きれいな物がいいとされていたが『タイガーマスク』や『あしたのジョー』、『マジンガーZ』の時代は工場が次々にできて、公害の問題などが多く社会問題になっていたので、ザラっとした質感のモノのほうがリアルだったのではないか、ということでした。この意見に竹熊さんは、本当ですか? というような感じでつっこんでいましたが、氷川さんは自分の記憶なので自信満々でした。私はその辺、本当のところがどうなのかは分かりませんでした。これに関して竹熊さんの意見は、漫画の劇画ブームの影響も大きいのではないかということでした。次は書き忘れていた『エイトマン』です。これも大人向けの作品で、今見ると笑ってしまうくらい人物がリアルに描かれていました。絵柄的には、アメリカ絵画もしくはコミックの影響を受けているのではないでしょうか。さらに内容は、昼メロドラマのようでした。これは当時の子供の反応がどのようなものだったのかすごく気になりました。こういった大人向けの作品が、後の『ルパン三世』に受け継がれていくわけです。

ちょっと頭がまわらなくなってきたので、間違っている点があるかもしれませんがご了承ください。
by maruura | 2004-03-22 12:00 | イベント

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